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車メンテナンスの基本!カーワックスとコーティングの違いを知る

投稿日:2017.10.03 洗車の仕方

皆さんはカーワックスと、カーコーティングの違について明確にお分かりでしょうか?どちらも車のボディを何らかの物質で覆う=コーティングし、塗装面の保護や、艶を引き出す作業であることには変わりありません。

そこで、この記事では、自分の車には、ワックスとボディコーティングのどちらが合っているのか、また、それぞれの特徴は何かをご説明し、さらにはワックスがけのポイントについてもご紹介していきます。

カーワックスとボディコーティングは何が違うの?



カーワックスとボディコーティングの大きな違いの元になっているのは、使われている主成分にあり、それぞれに特徴や違いがあるのです。


カーワックスの特徴


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参照元:http://ya-man.hb-108.com/archives/188 (クルマピカピカ)

カーワックスには、カルナバ蝋という天然の蝋(ろう)が含まれ、カルナバ蝋はヤシ科の植物からとれる天然素材です。カルナバ蝋はそのままではかなり固く、塗装面に塗布することはできないため、石油系の溶剤で柔らかくし製品化しています。


一般的なコーティングと比較して耐久性が低く、また油分を多く含むため、水垢などの汚れの元になると懸念されることがありますが、人工的に造られたコーティング剤には出せない、濡れたような独特の艶が大きな魅力です。


カーコーティングの特徴


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参照元:http://www.nihonchisui.com/coating/car/ (リボルト川崎)

対するカーコーティングは、フッ素や樹脂といった科学的に生成された成分を主とし、今では的誰でも自分で簡単に施工できる商品から、10万円以上の費用をかけて行うコーティングまで、多種多様な製品が開発され続けています。


安価なコーティング剤は、ワックスに比べると多少乾いたような素っ気ない艶にしかならず、特に黒や紺といった濃色車では、一般の方が見てもその差がわかるほど。


しかし、施工の簡単さや、耐用年数が5年といった耐久性の高いことや、ホイールのコーティング剤としても使用できる商品もあり、今ではカーワックスを使用する方は少なくなってきました。



ワックスの種類と特徴



現在市販されているカーワックスには、いくつかの種類があります。それぞれの製品には特長や、使いやすさ、または耐久性などに違いがあり、自分の使い方や求める性能によってきちんと選ぶことが必要です。


ここからは、現在市販されているワックス系製品の特長について、製品のタイプごとに解説していきます。


拭くだけワックス


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参照元:http://www.fukupika.jp/concept/ (フクピカ)

ウエットティッシュや、メイク落としシートのように、最初からワックス成分を含ませたシートでボディを拭くだけで簡単にワックスがけと同じような効果が得られる商品です。またボディ以外に、ダッシュボードやホイールなどにも使用でき、気になる汚れをサッと掃除したい時にはかなり重宝します。


商品の説明では、汚れたボディをそのまま拭くだけでOKと謳われていますが、どうしてもボディに付着した砂やホコリを引き摺ってしまうため、汚れたボディにそのまま使うのはあまりオススメできません。


したがって、拭くだけという製品は、通常の洗車直後に汚れてしまった場合など、簡易的な使い方に限定した使用に留めておきましょう。


液体ワックス


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参照元:http://www.carsensor.net/contents/editor/category_1461/_20681.html (カーセンサー)

本来は固形であるワックスの成分を、石油系の溶剤などで液状にしたのが液体ワックスです。固形や半練りタイプよりも伸びが良く、塗りムラなどにもなりにくい、また、水垢などの汚れを落とす成分などが含まれ、比較的簡単に施工できることが大きな魅力です


また、ボトルに入って拭き上げようの布にとって使う対応や、スプレー式になっており直接ボディに吹きかけてから拭き上げる商品などもあります。拭き上げには大きな労力や技術は必要ない代わりに、あまり高い耐久性は期待できません。


半練りワックス


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参照元:http://fortyfive-degree.ocnk.net/product/965 (Forty-Five Degree)

名前の通り、固形と液体のちょうど中間ほどの固さで、液体ワックスと同じように、塗装面をきれいにしながらワックスがけができる商品が多く市販されています。


液体に比べるとしっかりとした拭上げ作業が必要ですが、固形に比べて伸びが良く、比較的簡単に施工できるのが特徴です。また、きちんと施工すれば耐久性とワックス独特の艶を得ることができるのも大きな魅力と言えるでしょう。


固形ワックス


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参照元:http://s-togawa.blog.so-net.ne.jp/2013-01-14 (自動車ライター外川信太郎の泡沫記)

ワックスの基本であり、最高峰に位置するのが固形ワックス。最高峰というのは販売価格のことではなく、ワックス本来の特徴をシンプルに追い求めた商品で、半練りや液体ワックスよりも、天然成分であるカルナバ蝋を多く含んでいる商品が主流です。


固形というだけありワックス自体は固く、施工には少々の慣れが必要で、初めての場合、施工にはかなりの時間が必要になってしまうかもしれません。また、半練りや液体ワックスに含まれている汚れ落としの成分は入っていないため、塗る前にはしっかりとボディをきれいにする必要があります。


このように少々手間のかかる固形ワックスですが、カルナバ蝋の含有率が高い固形ワックスを使用すると、その他のコーティング剤では得られない独特な深い艶を得ることができ、カーディーラーや、モーターショー展示車両には、今でも使用されていることがあるほどです。



ボディカラーによってワックスは使い分けよう



さまざまなタイプが存在するカーワックスですが、商品のパッケージには「淡色車用」や「濃色車用」という表記があり、ご自分の車に合ったワックスを選ぶ必要があります。


淡色車用


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参照元:https://goo.gl/vBY96m(flickr)

白やシルバーといったボディカラーの車に使用でき、ワックス成分以外に、汚れを落とす効果がある超微粒子の研磨剤を含んでいます。そのため、水垢などの汚れはもちろん、薄い傷であれば目立たなくすることも可能です。


濃色車用


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参照元:https://goo.gl/8KuD9a (flickr)

黒や紺といったボディカラーの車に使用できるワックスで、研磨剤などを含んでいないため、ボディにキズを付けることはなく安心です。



ワックスを長持ちさ、綺麗に仕上げるせるコツを紹介!



車のワックスがけと聞くと「難しそう」「大変そう」と感じている方も少なくないと思いますが、ここからは、ムラなくきれい、さらに楽にワックスがけを行うためのポイントをご紹介していきましょう。


ポイント1:基本は薄く、端まで塗らない


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参照元:http://www.surluster.jp/howto/perfect/wax/ (シュアラスター)

綺麗な艶を出したいと思うと、どうしても厚く塗りたくなってしまうものですが、ワックスはいくら大量に塗ろうとしても、ボディに乗る量には限界があります。また、塗り残しが無いように、ボンネットやドアの端まで塗りたくなってしまいますが、ボディパネルのつなぎ目に入り込んだワックスをふき取ることができず、のちのち水垢の原因にもなってしまうのです。


そこでオススメの塗り方は、ちょうど女性がファンデーションを顔に塗るときと同じ、中心から外に向かって塗り広げるようにします。端の方のワックスが薄くなり心配になるかもしれませんが、拭き上げの際に中心部で余ったワックスが塗り広げられていくため、薄く均一に塗ることができるのです。


ポイント2:再塗布する前にしっかり洗う


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参照元:http://www.surluster.jp/howto/perfect/shampoo/ (シュアラスター)

汚れが付着したままでも施工できるワックスはありますが、どんなタイプのワックスでも、しっかりと汚れを落としてからワックスを塗布するようにしましょう。重要なことは、目に見える汚れよりも、塗装に残ってしまっている古いワックスをしっかり落とすこと。


ワックスはどうしても石油系の成分を含んでおり、石油系の成分は酸化するため、そのままにしておくと塗装を痛め、塗装の艶そのものを損なってしまいます。


ポイント3:こまめな洗車を心がける


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参照元:https://goo.gl/XggN15(flickr)

ワックスは、その他のコーティング剤に比べて、塗装を保護するのと引き換えに、油分により砂やホコリなどを吸い寄せてしまうという特徴があります。そのため、付着した汚れをそのままにしてしまうと、水垢などの落としにくい汚れの元となってしまうため、こまめに洗車をしておくと、次回のワックスがけを楽にすることができます。



まとめ



ポリマー系やガラス系など、今では実に多くの種類のボディコーティングがあり、従来のカーワックスでは実現できなかった耐久性と、保護力を持っています。そのため、カーワックスはそれらのコーティング剤に押され気味で、あまり人気が無くなってきているのは事実と言わざるを得ません。


しかし、ツルツルの手触りや、輝きが増していく拭上げ作業そのものが、愛車を大切にいたわっているという実感を持つことができる作業です。苦労してワックスで仕上げたボディの輝きを見ると、なんとも言えない充実感と満足感を得ることができます。


まだ一度も愛車のワックスがけをしたことが無いという方は、1度は昔ながらのワックスがけを体験してみてはいかがでしょうか?

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