LEDヘッドライト

Amazonベストセラー1位商品格安 LEDヘッドライトを買ってみた!
投稿日:2018.06.23 お知らせ

最近、Amazonで車の部品を購入する人が増えています。実際、パーツだけを買うのであれば車用品店で買うよりもインターネットの方が安いです。そんな中でも、今回私が気になったのは『格安LEDヘッドライト』。 LEDヘッドライトと言えばハロゲンやHIDに比べて登場も新しく、まだまだ価格が高いイメージがあります。しかし、最近ではHIDよりも安価なLEDヘッドライトが売られています。 では、実際に格安LEDヘッドライトを購入して、その実用性を検証してみたいと思います。
目次
LEDヘッドライトの特徴について
念のためLEDをヘッドライトの特徴を確認しておきます。ヘッドライトの光源の種類は主に3つに分類され、ハロゲンランプ、HID、LEDがあります。
ハロゲンランプとは内部にガスが封入されており、白熱電球と同様でフィラメントに通電することによって発光します。
発光色は暖色で、発熱量が多いためライトが熱くなりやすい特徴を持ちます。
そのため、降雪が多い地方では熱によりヘッドライトの雪が解けることから、あえてハロゲンランプを選ぶ人もいます。
価格が安いという面から、世界規模で見ても最も多くの自動車に使用されているライトです。
HIDはディスチャージヘッドランプや高輝度放電ランプとも呼ばれており、電極間の放電(アーク放電)を利用して発光しています。
ハロゲンランプと異なりフィラメントがないため断線によりライトが切れることはありません。
また、寿命はハロゲンランプと比べて約3倍長持ちします。発光色はやや青みがかった白です。
ハロゲンランプよりも明るく、消費電力が少ないため、ハロゲンランプに変わるライトとして1991年にBMWが初めて実用車に採用しました。
しかし、放電灯の特性上、点けた瞬間の光は不安定で、光が安定するまでに数十秒程度の時間を要するという欠点もあります。
LEDは発光ダイオードという半導体を用いて発光しており、現在では多くの照明器具に使用されています。
発光色ははっきりとした白色です。
HIDよりも省電力で寿命が長く、チップによる発光のため、ライトを点けた瞬間から最大の明るさを発揮することができます。
自動車用ヘッドライトとしては、それほど多く普及しておらず、その理由の一つに価格の高さがあります。
しかし、最近では今回の紹介する製品の様に低価格のLEDヘッドライトも販売されています。
環境対策が最優先課題となりつつある自動車業界においては、最も省エネであるLEDライトが今後の主流になっていくのではないかと考えられます。
ヘッドライト選びについて
確認したように3つの光源がありますが、何を基準にヘッドライトを選べば良いのでしょうか?ヘッドライトの一番の役割は夜間走行時の視認性です。
都内に住んでいると、街灯が多く、ハロゲンライトでもあまり不便を感じませんが、街灯の無い道を走ると暗いヘッドライトは危険です。
特に山道では道路上に障害物が落ちていることがあるため、前方を明るく照らすことが事故回避に直結します。
走行時の安全を考える上でもう一つ役割は、相手に自分の存在を気づかせることです。
どんなに自分が注意していても、相手の注意不足で事故は起こってしまいます。
明るく遠くを照らすヘッドライトであれば、早く相手に気づかせることができます。
ですが、逆に眩しいと感じるほど明るければ、他の車の運転を妨害してしまう恐れがあります。
最近ではそのことが原因で、口論や傷害事件に発展するケースもあるため眩し過ぎるライトは控えましょう。
車のデザインという面でもヘッドライトは大きく影響します。
車のフロントが顔であるならばヘッドライトは目に相当します。
昔は丸目のヘッドライトが多くを占めていましたが、最近では細長くスタイリッシュなヘッドライトが主流です。
LEDが採用されてからデザインの自由度が高くなり、ヘッドライトは個性を出すための重要なパーツとして位置づけられています。
私が純正ハロゲンライトからの変更に踏み切ったのも、車のデザインを変えるという目的がありました。
格安ヘッドライトへの交換
対象車両
今回ヘッドライトを交換する車は2000年式TOYOTA MR-Sの前期型です。もう18年前の車になるので純正ヘッドライトはハロゲンのH4型です。
この車の純正ヘッドライトはとても暗く、街乗りでは付いている意味が全くない程でした。
純正ハロゲンライト
次の3つの画像では明るく見えるものの、実際には直接覗き込んで光源を見ることができるほどの光です。


交換した製品
注文した商品は「NIGHTEYE」のH4型で、スペックは以下の通りです。-光束 8,000lm(4,000lm×2)
-色温度 6,500K
-出力 50W(25W×2)
-対応電圧 DC9V~32V
lm(ルーメン)とは簡単に言えば光源から発せられる光の全体量です。
実際にはリフレクターによって配光に違いがあるため、ルーメンが大きいからと言って必ずしも道路を明るく照らすわけではありません。
とは言うものの、純正のハロゲンライトが約1500lmなので、その違いは歴然です。
K(ケルビン)は光の色を表しており、約5500~6000Kは白色になります。
それよりも数値が低ければ黄色に近くなり、高ければ青色に近くなっていきます。
純正のヘッドライトは約4000Kですから6500Kは数値上白色にやや青みがかった色になります。
ちなみに、車検の適合はで約3500~6000Kとされていますが、検査官によって青だと判断されてしまうと通らないことがあります。
この製品はAmazonで車検対応と記載されていますが、実際のところは車検に通してみなければわかりません。



見た目のデザインは黒でまとまっていて、空冷エンジンのフィンの様なヒートシンクが特徴的です。
LEDは熱に弱いためヒートシンクは大きめに作られています。
また、持つと表面がザラザラしていますが、メーカーによると放熱面積を増やすための加工だそうです。
ちなみにこの製品は中にファンが入っていないタイプです。
LEDチップはHI用3つ、LOW用3つが両側についているので合わせて12個になります。
配線はコードで伸びているため色々な車種に適合し易いです。
取り付け
早速取り付けてみましょう。H4のライトは基本的にポン付けなので作業は初心者の方でも簡単です。
箱の中に取り付けの説明書が入っていますが、全て英語です。
それに、H4以外の取り付け方も載っているため、混乱しないように注意してください。

まず、純正ヘッドライトのバルブに繋がっているコネクターを引き抜きます。

次に外側についているゴムパッキンを外します。

バルブを固定している金具を取り、純正ヘッドライトを取り出します。
電球部分をぶつけないように気を付けましょう。

いよいよLEDヘッドライトを取り付けますが、その前にヒートシンクとLED部分の間にある車体への固定具を外します。

先に固定具のみを穴に固定して金具で止めます。

あらかじめLEDヘッドライト本体にゴムパッキンをはめ、車体側に差し込みます。
LEDヘッドライトの上下に気をつけて、左に45度程傾けて固定します。
この時LEDチップがある部分を傷つけないように注意してください。
奥まで差し込み、先ほどの固定具と結合します。

コネクターのコードが長く弛んでしまう場合は結束バンドで固定します。

以上の作業を左右両方で行えば、取り付け完了です。
早速ライトを点けてみると、見た目の印象が大きく変わりました。
今までレトロな印象だった顔つきが、まるで最新式の車の様です。
交換後のレビュー



実際に走行してヘッドライトの実用性を確かめます。
まず外観に関しては、当たり前ですが、ハロゲンライトからLEDに変えたことにより、黄色がかった光が白に変わり現代的になったのは一目瞭然です。
6500kという数値の割には光に青っぽい印象はなく、ほとんど白のように見えます。
今までは、ぼんやりと前を照らす程度だったヘッドライトが、はっきりと路面を照らすようになりました。
照射範囲も広がり、純正ヘッドライトよりも横に広く照らすようになりました。
ハイビーム比較
ハロゲン
格安LEDヘッドライト

こちらは、ハイビームの比較画像です。
純正のハロゲンライトよりも遠くを照らすことができています。
しかし、ロービームの時と比べてハイビームに切り替えると少し光が散ってしまう印象を持ちます。
雨天時の走行
格安LEDヘッドライト
雨の日の走行も行いましたが、白い光が路面に反射した街灯の明かりと同化してしまうため、あまり明るさを感じられませんでした。
むしろ雨の日はハロゲンライトの黄色い光の方が視認性は高いかもしれません。
カットライン
ハロゲン
格安LEDヘッドライト

純正に比べてカットラインがぼやけてしまっているのがお分かりいただけるかと思います。
これは取り付けた車がリフレクター式であることに問題があると思われます。
元々純正ライトはハロゲンだったため、全方向の光を想定してリフレクターが作られています。
LEDは上下のチップが発光するため、配光にムラができてしまうのです。
なので、この製品はプロジェクターヘッドライトの車ですと車が調整をしてくれるので、綺麗にカットラインがでるのではないでしょうか。
耐久性
耐久性に関して、メーカーによると使用可能時間は30,000時間と書かれていますが、取り付けてから日が浅いため、正直まだわかりません。ですがメーカーの3年保証が付いているので、この値段で3年間使用できれば十分満足かと思います。
不具合
車種によっては、ヘッドライトを交換することによって車に不具合が生じてしまうことがあります。今回の交換で実際に起こったのはハイビーム時のメーターパネル表示が点灯しないという現象です。
これはハロゲン球やHIDからLEDバルブへ、ヘッドライトを交換した時に純正のハロゲン球よりも消費電力が低くなることで起こる現象です。
これは、インターネット等で販売しているLEDヘッドライト専用ハイビームインジケーター不点灯防止ユニットを電源の接続部分に繋げば解決することができます。
またヘッドライトをLEDに交換するとラジオにノイズが入ってしまうこともあります。
幸い今回の交換ではノイズはありませんでしたが、実際この製品に交換してからノイズが入るようになったという声もありました。
まとめ
正直に申しますと、この製品を注文した時はこんなに安いLEDで大丈夫だろうかと半信半疑でした。しかし、実際に使用してみるとそのクオリティの高さに驚きました。実用面では何の問題もなくまさにコストパフォーマンスが良いと言えます。
今までLEDヘッドライトに興味はあったけれど、価格の高さから中々手が届かなかった人には、まずはお試しに是非オススメしたい商品です。
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