LEDヘッドライト厳選コラム

ハイビームをLED化するメリットとは

投稿日:2016.08.10 おすすめの取付け箇所

■HIDにはない、ハイビームをLED化するメリットは?

自動車のヘッドライトは、ハイビームとロービームという2種類の機能を持っています。自動車にはいろいろなデザインがありますが、丸いヘッドライトが左右に1個ずつしかないような旧式の車両でも、ハイビームとロービームの切り換えは可能です。

これは、ひとつのバルブ内にハイとローの両方の機能を備えたバルブを使っているためです。最近の自動車では、ライトをユニット化し、より車体にマッチしたデザイン処理を施すのが一般的です。

このような車両では、ボディのデザインにマッチするよう設計されたライトモジュール内に複数の光源を備え、ハイビームとロービームで独立した光源を使う手法が多いようです。

このような車両では、ハイビームとロービームに別々のバルブを選択することも可能です。豊かな光量のHIDに対して、反応スピードに優れたLED。それぞれのバルブが持つ特性を知ると、より目的にマッチするライトのセッティングが可能になります。


ハイビームに適した、瞬時に最大光度を発するLED


LEDバルブは、自動車のヘッドライトではハイビームに適した特性を備えています。LEDの大きな特性のひとつは、スイッチをONにすると同時に最大の明るさを発揮できること。

この特性は、対向車とのコミュニケーションに使われることが多いハイビームにとっては非常に都合の良いものです。


ちなみに、LEDのこのような反応の良さを「立ち上がりスピードの良さ」などと評することがあります。たとえば道幅の狭い場所で対向車と出会った場合、パッシングによって互いの意志を確認するような場面は日常的にあります。

このような時、パッシング操作と同時に強い光を出せるLEDでは、相手に対して確実にメッセージを送ることができます。


これは、夜間はもちろん、明るい昼間であれば、より顕著です。

HIDにもハイビームに使えるバルブはありますが、ことパッシングに関しては、LEDが圧倒的に有利です。確かに、最近は「パッシングOK」をうたったHIDキットも増えています。


しかし、LEDとHIDはそのそもの発光原理がまったく異なります。いろいろな工夫を凝らしてスイッチON後に速やかに明るくなるよう改善したHIDでも、本来の特性として瞬時に明るくなるLEDのスピードには及びません。



もし、所有する自動車のハイビームが独立タイプなら、ハイビームだけをLED化することが可能です。一般的なバルブ交換と同様の作業でLED特有のキレのあるパッシングが手に入りますから、何かの機会に検討してみては如何でしょう?




(参照:asahi.com
cap:最近のヘッドライトは、ライトモジュール内に複数の光源を持つ。このライトでは、HIDヘッドライトとLEDのポジションランプが仕込まれている。


消費電力の他、耐久性にも優れたハイビームLED


もちろん、ヘッドライトをLED化すると、大幅な省電力にもなります。一般的なハロゲンバルブに比べると、LEDバルブの消費電力は計算上1/3以下となります。また、フィラメントが存在しないLEDバルブでは、基本的に“球切れ”がありません。このため、ハロゲンランプに比べると耐久性にも優れていると評価できます。


ハイビーム時の消費電力が少なく耐久性に優れているLEDの特性は、ハイビームの利用機会が多い地域運転する人には喜ばしいことでしょう。


特に山間部のワインディングを夜間に走るシーンでは、省電力と耐久性の両方がドライバーの大きな安心となるはずです。



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(参照:diylabo.jp
cap:このように反射板にスジがあるライトでは、光源の角度合わせが配光に影響する。 ハイビームライトへのLEDバルブ装着では、リフレクターのスジにLEDバルブの光源を合わせる。



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メリットとデメリットについて


メリット

ハロゲンよりも広い範囲を照らすことが可能


通常のハロゲンバルブは、すべて共通の規格で製造されているため、高性能を謳っている商品を購入しても、多少の色味の違いや明るさが違う程度で、それほど大きな差はありません。

その点、LEDヘッドライトは、各メーカーのさまざまな工夫が盛り込まれ、個性豊かであると同時に、自分の好みや使用用途に合わせて商品を選ぶことが可能です。

その差が生まれる要因の一つが、ハロゲンとLEDでは、放つ光の特性が大きく違うということが挙げられます。

ハロゲンバルブは、フィラメント(光源)を中心に放射状に光が拡散しているため、リフレクター(反射板)やプロジェクターレンズによって光の向きを調整。

対するLEDは、光源であるチップから指向性の強い光となっており、LEDチップの配置や角度を工夫することで、ハロゲンバルブと同等の配光を実現しているのです。

このLEDチップの配置については、各メーカーがさまざまな工夫を凝らしており、LEDヘッドライトが出始めの頃に言われていた「LEDはロービーム検査に通らない」という問題をクリア。

また、ロービームだけではなく、ハイビームにおいて、通常のハロゲンバルブでは照らせなかった横方向や、車両直前など、より広い範囲を明るくできる商品もあります。

これは、指向性の強いLEDだからこそできる特徴であり、商品を選ぶ際の一つの基準になるのではないでしょうか。




デメリット

メーカーによって優劣の差が大きい


かつて数万円以上と高価だったLEDバルブも、近年では数千円から購入できるようになり、「価格が安いならLEDにしてみようかな」という方も多いのではないでしょうか。

しかし、先述したように、指向性の強い光が特徴のLEDでは、チップの配置や取り付け角度など、より高い精度で製造されていなければなりません。

特にハイビームとロービームを兼用するH4タイプの場合は、車検に通らない、グレア光が多すぎて対向車にパッシングされてしまうなどの恐れもあるのです。

また、発熱量が少ないと言われるLEDですが、LEDチップ自体は発熱しているため、いかに放熱させることができるかということが、LEDバルブの耐久性に大きく関係します。

ハロゲンバルブのように決まった規格が無いLEDバルブは、メーカーごとの性能差が色濃く出てしまいますので、価格だけを重視した商品選びはあまりおすすめできません。

本サイトや、各メーカーの公式HPをよく確認し、しっかりとした性能の商品を選びましょう。


青白すぎる光は悪天候では不利になることもある


LEDヘッドライトの魅力の一つに、ハロゲンには無い鋭く青みがかった光があると思います。

しかし、青みが強く色温度の高い光は、光の波長短いため、空気中の水分に吸収されやすく、障害物の陰影を映し出すことが苦手です。

純正ハロゲンよりも明るく、視認性を上げようとLEDバルブに交換したにも関わらず、青白すぎる光により、暗く感じてしまっては意味がありません。特に遠く広い範囲を照らしてほしいハイビームの場合、やはり視認性の確保が最優先。

視認性と見た目のカッコ良さを両立するためには、6500K程度までの商品を選ぶと安心です。


筆者オススメHB3 LEDヘッドライト



 1位2位3位
項目 / ブランドfcl.(エフシーエル)IPFSPHERE LIGHT(スフィアライト)
明るさ★★★★★★★★★☆★★★★★
配光★★★★★★★★★★★★★★☆
放熱タイプフィンファンフィン
ルーメン数2,1002,8002,400
消費電力18W24W27W
ケルビン数3,500/600065004,500/6,000
価格16,400円(税込)18,125円(税込)27,864円(税込)
コスパ★★★★★★★★★☆★★★☆☆
みんカラレビュー353件439件137件
発売日2018年2015年2017年
対応★★★★★★★★★☆★★★☆☆
商品ページ[公式サイト][公式サイト][公式サイト]


1位のfcl.(エフシーエル)のLED


商品:2018年モデル H4Hi/Lo LEDヘッドライト 車検対応 ファンレスモデル【安心1年保証】


ハロゲンバルブのフィラメントを再現することで、より純正ハロゲンバルブに近い配光を実現しています。その技術により、低消費電力(18W)でも、正確な配光により明るく照らしてくれるのが良いですね。


引用:fcl.


有名な方の声



取り付け後の写真


引用:fcl.




★★★★★『お世辞抜きで純正からの5割増し以上』

純正ハロゲンと比較すると、電灯色からシャープなホワイトになって見た目もオシャレになりました。また、明るさや見えやすさも申し分なくお世辞抜きで純正からの5割増し以上になったと思います。

同様のファンレス構造のメジャーな他社商品(PHILIPS X-treme Ultinon)と比較しても、遜色のない品質で、かつ、簡単に取り付けられるのは非常にメリットのある魅力的な商品であることは間違いないと思います。 純正ハロゲンからLEDへ交換を考えている方には選択肢のひとつに入れてほしいと思いますよ~!!

装着:ホンダ フィット3 ハイブリッド
★★★★★『このLEDは白いです。そして明るいです。』

16系フィールダーに取り付けました。元はハロゲンです。取付方法はとても簡単でした。外して付け替えるだけです。初心者でも30分以内で完了するでしょう。元のハロゲンは黄色っぽい感じですが、このLEDは白いです。そして明るいです。

信号待ちで前車へのライトの反射が眩しく感じるようになりました。そのぐらい明るくなったということでしょう。保証もしっかりしているし粗悪な中華製に手を出すよりはこちらの製品がおすすめです。

装着:16系フィールダー

2位のIPF


商品:LEDヘッドランプバルブ H4 12V 6500K 341HLB


fcl.と同じく配光が優れている商品。フィラメントを忠実に再現したLED配置と独自設計を行った高精度シェードを使用することにより、ロービーム照射時に美しいカットラインを実現しています。

また、他のメーカーにはないハイビームインジケーター点灯回路を内蔵。ハイエースやFJクルーザーなど一部のトヨタ、ダイハツ車では、LEDバルブへ交換をすると、ハイビームインジケータランプが点灯しなくなる場合がありますが、本製品は点灯回路を内蔵することにより、ハイビームインジケーターも正常に作動。

なかなか対象車種は絞られますが、嬉しい機能ですね。今までの販売実績や圧倒的なデータをもっている大手メーカーだからこそできる機能であり、サービスですね。


取り付け後の写真



引用:IPF




★★★★★『カットラインも全く問題なく』

商品到着の2日後に装着しました。。取り付け車両はヴィッツNSP130後期型です。取り付けスペース左右の後側にはヒューズボックスとエアクリーナー&バッテリーがあり、左側では実寸で75mmのスペースしかないためファンレスタイプのこの商品を選択しました。

近所の自動車整備工場に依頼して工賃は消費税込みで4000円、20分ほどで取り付け完了です。家までの帰り道15分ほどの走行での感想はハロゲンヘッドと比較して雲泥の差でした。

今までは渋滞している対向車のヘッドライトの明るさに負けて、自分のヘッドライトが点灯しているのか不安になるくらいの暗さでしたが、このライトはしっかりと路面を明るく照射して運転に安心感が持てました。

カットラインも全く問題なく対向車に迷惑をかけるようなことは無いと思います。整備工場の人も車検は光軸調整しなくても通るそうです。

商品選択にあたって最後の最後までIPFか小糸製作所の両社の製品で迷いに迷いましたが、あらゆるレビューを参考にしてIPFに決めました。3年保証が付いていますが、3年間何も不具合が起きないことを願っています。

取付け車種:ヴィッツNSP130後期型
★★★★★『ハロゲンの比では無いほど 』

車関係の仕事をしており自家用車を含め5台ほどの車両に取り付けましたが明るさはハロゲンの比では無いほどで雨降りでもハロゲンよりは高いケルビン数(白い照射光)でありながら特に見にくさも感じません。

あくまで個人的主観ですが年配の方の乗る車輛に取り付けした時も大変見やすくなったと後日感想を頂きました。使用開始から1年以上経過している車もありますが今のところトラブルも無く耐久性も保証通りと感じています。


3位のSPHERE LIGHT(スフィアライト)


商品:自動車用LEDヘッドライト RIZING2(ライジング2)


サイトより「データではない、体感する明るさ。」本物の明るさとは何か。数値上の定義はもちろんある。しかし何よりもドライバーが『明るい!』と体感できることが大事だ。」わたしも大いに同感。使用してみて、初めて分かる。数字じゃないんですね。

車によっても違いますしね。メーカーの商品ページを鵜呑みにせず、購入者レビューで判断するのが一番良いのかも。

スフィアライトのLEDはアシストハイビームという機能があり、ハイビーム時に生じる手前の死角をロービームを微弱に同時点灯させることでカバーしハイビーム走行時の視界がより快適にさせます。



取り付け後の写真



引用:SPHERE LIGHT



また、スフィアライトのLEDは取扱いのバルブ形状が豊富です。他社では販売のないH1タイプやアクア専用HIR2などもあります。少し年式のたった車やアクアの方にとっては魅力的ですね。




★★★★★『車検通りました。』

5つ星 三菱ミニカ23年式。 ノートe12から移設できるかなと思い装着したら、純正ゴムパッキンを若干カットすれば、問題なしでした。

点検時に、整備に車検確認してもらいましたが保安基準適合してるそうなので良かったです。 これからの方は参考にしてください。 装着は、エアクリーナーの脱着が面倒ですが・・・

取付け車種:三菱ミニカ23年式
★★★★★『マジ明るいです。』

昨日の夜、乗ろうとしたら、ライトが点灯しなく、HIDのバーナーが逝かれました、せっかくなので、バッテリーに優しいLEDにしました。

HIDには明るさで負けると思っていましたが、全然遜色ないです。最新のバージョンだとマジ明るいです。




ざっと紹介をさせていただきました。



ここでオススメしているメーカーは、どれも有名どころばかりで、価格に関しては、もっと安い商品もあります。しかし、せっかくLEDに交換しても、すぐ切れてしまったり、車検に通らなかったりするようでは、余計な出費や手間がかかってしまう可能性があります。

費用をかけてLEDに変更するのであれば、安心して使い続けられる商品を選ぶことをオススメします。

なお、参考小売価格については、販売されているサイト(Amazon、楽天など)により価格は異なりますので、あくまで参考程度とご理解ください。




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