LEDヘッドライト厳選コラム

H16バルブのドレスアップの注意点

投稿日:2016.08.10 おすすめの取付け箇所

■要注意!「H16バルブ」は、19Wの省エネ設計
「H16バルブ」は、最近、カーマニアの間で注目を集めているバルブです。 H16は比較的新しいモデルに採用され始めたバルブ規格で、台座を始めとする各部の寸法は H11やH8バルブと同様です。

このため、物理的に装着するだけであれば、H16規格のライトユニットに H11バルブを装着することが可能です。

ただ、H16は消費電力が19wと少ない設計です。
これを知らないでH16規格のライトユニットに高出力のH11バルブ(55w)などを装着すると、 使用時にいろいろとトラブルが起きる危険性があります。


たとえば…。

H16バルブの置き換えでは、LED一択



H16バルブは、プリウスやアクア、ポルテなどに採用されているバルブの規格です。 他にも多くの車両で採用される傾向にありますが、その理由はこのバルブの消費電力の少なさにあります。


H16バルブの消費電力は、たった19wしかありません。H16バルブとサイズが同じH11バルブだと55wですから、H16バルブでは消費電力は約1/3ということになります。この省エネ性能がH16バルブの大きなメリットとなっています。


ただ、H16規格のバルブを他のバルブに置き換える場合には注意が必要です。それは、標準でH16バルブが採用されている車両では、バルブ以外の部分もH16規格に合わせて作られている可能性が高いからです。具体的には、ライトユニットのレンズや反射板などは、熱耐性をH16に合わせたパーツが使われている可能性が高くなります。


つまり、周辺のパーツが従来品に比べると熱に強くないということです。このため、これらのライトユニットで発熱量が強いバルブを使うと、レンズや反射板の変形や、最悪の場合は車両火災に繋がるトラブルを引き起こす危険性があります。


これを考慮すると、標準装備のH16バルブの交換は、LED以外に考えられないということになります。


発熱の多いHIDでは、レンズや反射板にダメージを与える危険性があります。どうしてもHIDにしたいのであれば、レンズや反射板をチェックし、状況に応じて熱に強いパーツへの交換が必要になります。


p1
(http://minkara.carview.co.jp/userid/1525425/car/1124623/4747886/parts.aspx より)
cap:プリウスのフォグランプにH16を仕込む。



今後が期待される、省エネバルブH16



現代の車両のヘッドライトでは、ロービーム側がH11、ハイビーム側がHB3のバルブが使われることが一般的です。しかし、H11と取付台座などの形式が同じH16バルブが登場したことで、今後はH16バルブがH11バルブと置き換わる可能性があります。


H11バルブをH16バルブに置き換えることで、ライト周りのパーツの熱耐久性を下げることができます。多くの場合、これはパーツの軽量化やコストダウンに繋がります。今後、さらにH16バルブが一般化すると、ヘッドライトバルブのマーケットからH11規格のハロゲンバルブと交換可能なHIDバルブが一掃される可能性もあります。


HIDバルブの発熱量に耐えられるライトユニットが存在しなくなるからです。


また、このような状況では、LEDバルブにもさらなる性能が求められるはずです。それは、H16バルブによって、LEDバルブの大きな魅力であった省エネ性能のメリットが減じられるからです。


現時点では、H16バルブの代わりに使えるLEDバルブの消費電力は11w程度です。対するH16バルブは19w。その差は8wです。つまり、以前ほどLEDの省電力性能が目立つ状況ではなくなりつつあるということです。にもかかわらず、LEDバルブの価格はハロゲンバルブとは比較にならないほど高価という現実があります。


省エネ性能や色味の差があまりなくなると、LEDの価格が大きな導入障壁となります。しかし、電子デバイスの世界は進歩が非常にスピーディでもあります。今後のLEDバルブの性能と価格に期待したいところです。


yellowhat_316806
(http://store.shopping.yahoo.co.jp/yellowhat/316806.html より)
cap:PIAAのLEDバルブ(LEH102)。H16のハロゲンバルブと交換して使える。実売価格は、1万7000円前後。


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H16バルブの課題は暗さ

H16バルブはH11やH8といったハロゲンバルブと同じ形状をしていますが、消費電力が全く違い、H11は55W、H8は35Wで、冒頭でも触れているように、H16バルブのメリットは消費電力が19Wと圧倒的に省エネであることです。しかし、消費電力が少ないということは、それはすなわち、暗いということになってしまいます。


初めてH16のフォグランプを見た人の中には、「ちょっと明るいポジションランプみたい」という人がいるほど。実際、すべての人がそこまで極端に暗いと思わなくとも、明るさが違うということは、誰でも気が付くレベル。そのため、H16のハロゲンではなく、社外のLEDバルブに交換するという方が多いのも納得です。


また、いくら暗いと言っても、純正で採用されているわけですから、当然車検には問題なく通るのですが、そんなに暗くてもフォグランプとしての機能を果たすのか疑問に思われるかもしれません。


では、フォグランプに関わる法律(保安基準)どうなっているのでしょうか?

フォグランプに関する保安基準



フォグランプは前部霧灯と言い、霧などの悪天候で前方の視界が悪い時に使用する補助等として位置付けられています。ヘッドライトほど細かな決まりはありませんが、車が製造された年数によって、明るさや取り付け位置などが変わるため、もともとフォグランプが付いていない車に灯体ごと後付けする場合は注意が必要です。


今回は、あくまでH16バルブについての解説のため、細かな取り付け要件については触れず、明るさや照射方向についてお話していきましょう。


フォグランプの明るさについて


フォグランプの明るさについては、平成17年12月31日までに製造された車は、10,000カンデラ以下と決められています。一方、平成18年1月1日以降に製造された車に明るさの上限はありません。


ただし、「他の交通を妨げにならないこと」や「主光軸は下向きであること」「主光軸は自動車の右外側線より右方の地上を照射しないこと」など、対向車や歩行者が眩しくないようにする決まりはありますが、フォグランプはヘッドライトと違い、明るさの下限は無いということなのです。


補助灯に求められる性能


フォグランプは補助灯の一種なのですが、補助灯と呼ばれる灯火は、フォグランプ以外にも、「ドライビングランプ」と「スポットランプ」があります。


ドライビングランプとは、ヘッドライトの照射範囲を補助的に照らすのが目的で、スポットランプはできる限り遠くを照らすのが目的です。ドライビングランプもスポットランプも、どちらも光を拡散させず、指向性を持ったタイプの配光になっており、近くではなく遠くの視界を確保するために用いられます。


つまり、現代の日本では街灯がほとんどない山奥にでも行かない限り、ドライビングランプもスポットランプのような遠くを照らすタイプの補助灯はほとんど必要ありません。したがって、最初から純正で取り付けられているのは、すべてフォグランプ(前部霧灯)なのです。


フォグランプ本来の目的


暗いという悪評の多いH16バルブですが、自動車メーカーはそういった悪評が有るのを知りながら、ただ燃費性能を向上させれるためだけに、H16バルブを採用しているわけではありません。


上記でお話したように、フォグランプの和名は前部霧灯であり、霧などの悪天候で視界が悪い時に補助的に点灯して視界を少しでも確保することと、自分の存在を周囲に知らせるためのものです。


霧は地面に近くなるほど薄くなるという特性があり、また、高い位置に光を向けると、霧で光が反射してしまうため、視界が悪くなります。そこで、フォグランプは、車のすぐ前の近いところを照らすように配光されています。


そのため、フォグランプに求められる性能を発揮するためには、それほど遠くまで光を届かせる必要がないということになり、光が弱く暗いH16バルブでも十分なのです。



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まとめ



H16バルブは、省エネに焦点を当てた新しいバルブです。消費電力が少ないので発熱量の控えめで、 そのためにレンズや反射板も従来品ほど熱に強い素材は使われていないのが普通です。


このようなヘッドライトでは、発熱量の高いHIDは使用できません。 H16バルブのライトにLEDがおすすめなのは、LEDバルブが備える高い信頼性はもとより、 発熱量の少なさによるところが大きいのです。



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