LEDヘッドライトNEWS

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ヘッドライト・フォグでLEDヘッドライトとHIDとハロゲンを比較してみた

投稿日:2017.03.14 HIDと比較

青色LEDの発明以降、LEDの進歩は目覚ましく信号機に始まりリビングの白熱灯や店舗の蛍光灯へとあらゆる光源に取って代わってきました。その過程では大量生産による価格低下や更なる研究開発による小型化にも成功しています。

小型である程度価格を抑えることができたところで、車の世界にも応用の範囲が広げられてきました。まずは、ポジションランプや室内灯などのそれほど高い出力が求められない場所に始まり、近年ではいよいよヘッドライトやフォグランプなどに使用可能な高出力タイプが登場しています。

そこで、今回はハロゲンランプに始まり、HID、そしてLEDと選択の幅が広がってきたヘッドライトとフォグランプについて、実際の使用してみての感想や取り付けし安さにまで言及することでそれぞれの利点や今後の方向性を探っていきたいと思います。そろそろヘッドライトを替えてみようと検討中の方は必見です。

ハロゲン、LED、HIDを色々な項目で比較してみました



目次



「使用機器」



各ライティングシステムの比較に入る前に今回使用した機器について紹介させていただきます。


・使用車両

マツダ ロードスターの第二世代目となるNB8C 平成12年式後期モデルNB2型を使用しています。前期のNB1型ではヘッドライトは、ハイ・ロー一体型のH4が設定されていましたが、後期NB2型では分離型のHB4に変更されています。純正はもちろんヘッドライト・フォグランプ共にハロゲンです。



・HID製品例

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・LED製品例

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【製品規格】

消費電力:25W

ケルビン:5500K

明るさ:3600lm

稼動温度:-40°〜+120°

使用寿命:約5万時間

保証期間:1年



「今回はハロゲンとLEDとHIDの明るさを比較してみました」



それでは、実際に3種類のヘッドライトを使用してみての感想をお話しさせていただきます。3種類すべての消費電力や色温度などを全く均一に揃えることはできませんでしたので、その分の差異はもちろんあり得るのですが、それでも“明暗”は文字通りはっきりわかれました。


以下の画像でもわかっていただけるように、HIDがもっとも明るく次いでハロゲン、LEDが最下位という結果に終わりました。



もちろんこの結果のみから単純に“明るかったもの”=“優れている”とも言い切ることはできません。LEDにはもうワンランク上の4200lmの製品があり、恐らくそちらならハロゲンより明るい照射が得られるでしょうし、HIDにもさらに明るい55Wのものが存在しています。当然ですが、性能に比例して価格も上昇することになりますので、自身の納得のいくバランスで決めるのがよいでしょう。


ハロゲンとLEDを比較した場合に最新技術のはずのLEDが今となっては枯れた技術のハロゲンに負けた結果に違和感を覚えられる方も多いかと思いますので、念のため補足させていただきます。今回使用した車両は平成12年式ということで、純正採用がハロゲンからHIDに順次置き換わっていった時代となります。


つまり、逆に言うとハロゲンとしての成熟期と言えます。そして、対するLEDはまだまだ純正採用するメーカーが出始めたばかりです。要因としては、この自動車部品としての熟成度の違いによるところが大きいと考察しています。


引き続き単なる絶対的な明るさを比べるだけでなく、それぞれのもつ特徴から道路で使用した場合や長期的なメリット、デメリットについても紹介させていただきます。



・ハロゲン


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・HID

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・LED

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「それぞれの照射の特徴」



・ハロゲン

純正のハロゲンランプのため色温度が低く、実物よりも若干全てが黄色みがかって映ります。これはデメリットばかりでもありません。十分な明るさを得られる街中などでは、あまりにも白すぎる光に比べて目の疲労を低減する効果があります。


ただし、暗闇を明るく照らすことがヘッドライトとしての主目的だとすれば、HIDには完敗といっていいでしょう。LEDと比較すると、ハロゲンの方が光の分散が大きく前方の壁だけでなく、そこに到達するまでの間にある路面も明るく照らしています。


・HID

画像からもお分かりいただける通り、前方の壁への照射、そこへ到達するまでの路面への照射、両サイドへの拡散のどれをとっても文句のつけどころがない明るさと言えます。ハロゲンと比較しても、LEDと比較しても、こと明るく照らすという目的については最も優れていると言ってよいでしょう。


目的を限定したのには理由があります。詳しくは次のその他の特徴で述べますが、デメリットも多少存在しています。


・LED

前方への照射量こそハロゲンとほぼ同等ですが、路面への照射は壁までの約半分程度しか到達していません。ただし、元来のLEDの特徴として指向性の強さが指摘されているものの、近年ではその特徴はかなり緩和されてきたと言えます。


その証拠に両サイドへの拡散はハロゲンと遜色ないレベルまで到達しています。その他の特徴もこれらのデメリットを補うに余りあるものもあり、選択肢として十分に検討の余地があるでしょう。



「その他の特徴」



確かに路面を明るく照らすということにかけては、HIDが圧倒的に有利だということがわかりました。それではその他の特徴はどうでしょうか?


・ハロゲン

ハロゲンランプは、1960年代に白熱電球に代わって登場しました。仕組みは、窒素やアルゴン等の不活性ガスとハロゲンガスを封入した電球に通電することで、発光します。最大の特徴としては、良くも悪くも発熱量が大きい=消費電力量が大きいということです。


経年劣化により熱でヘッドライトのクリア面が焼けてしまうという弊害と、その反面熱を有効利用して、車の上に積もった雪を溶かすことができるという特徴もあります。ただし、これが役立つのは豪雪地帯に住む方と時々行くウィンタースポーツのときくらいでしょうか。


電球そのものの製造コストも低いため玉切れの際には安価に入手可能ですが、HIDやLEDはそもそも対応年数がハロゲンより圧倒的に長いため平均すると低コストとは言えません。


・HID

HIDの最大のデメリットと言われるのが、やはり立ち上がり速度の遅さではないでしょうか。ただし、今回実際に取り付けて使用してみた感想としては、立ち上がり速度が気になるのはエンジン始動直後最初の点灯のみで、その後の点灯では全く気になるほどではありませんでした。


他にもチラつきなどの報告も多いですが、これは詳しくは“取り付け編”でお話ししますが、しっかりバッテリーから直接電源を確保することで改善することがほとんどです。


・LED

実はLEDは、明るさでこそ多少のデメリットがありましたが、その他の特徴としては有利なものばかりです。


消費電力が低い=熱の発生も少なく、ユニットそのものが小型化可能で、取り付けにも場所を選びません。万が一の消し忘れの場合でも翌日に気が付けばバッテリーが上がってしまうこともないでしょう。立ち上がりの早さも他の二つに比べて圧倒的に早いです。



「外見のクールさ」



ヘッドライトを交換するメリットの一つとして、外見の変化も見逃せないところです。見た目についても比べてみました。 これについてはほぼ好みの問題かと思われますが、それぞれのもつ概観上の特徴としては、以下です。


・ハロゲン

少々黄色みがかった色ですが、レトロ感や目に優しいといった印象を受けます。ただし、この黄色い色は、ハロゲンバルブを白色光のものに変えることで変更することも可能です。

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・HID

少し青みがかった白い光が特徴で、クールな印象です。

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・LED

昼白色のような白い光で、ハロゲンとは真逆の近未来的な印象を受けます。

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「比較まとめ」



それぞれのもつ特徴について解説してきましたが、検討しやすいように比較結果をまとめさせていただきます。

・明るさ

明るい HID >> ハロゲン > LED 暗い


・消費電力(優位性)

小さい LED >> HID > ハロゲン 大きい


・耐久性

高い LED >> HID > ハロゲン 低い


・価格(初期費用のみ)

高い HID > LED > ハロゲン 安い


・ランニングコスト

高い ハロゲン >> HID > LED 安い


・交換し易さ

簡単 ハロゲン > LED > HID 難しい


・立ち上がりの早さ

早い LED >> ハロゲン > HID 遅い


全体を通して個人的な感想としては、ヘッドライトとは夜間走行において最重要とも言える部品です。その最も必要とされる機能は当然のことながら夜道を明るく照らすことにあります。


3つの光源を比べてみた際に圧倒的にHIDが明るく、街灯の少ない田舎道や雨や雪の日でも安心して走行することができました。確かにLEDの明るさ以外の特徴は魅力的なものばかりです、しかし、これらを総合してみてもやはりHIDの明るさと引き換えにすることはできませんでした。今回の比較検証が終了した時点で、私が取り付けたままにしているのは、やはりHIDでした。


LEDのヘッドライトへの応用はまだまだ始まったばかりです。先進技術による安全性を重要視するメルセデスなどの高級車を中心に近年では純正採用も出始め、今後の更なる小型化や高出力化も急速に進んでいくことと予測されます。


LEDのヘッドライトへの応用はまだまだ始まったばかりです。先進技術による安全性を重要視するメルセデスなどの高級車を中心に近年では純正採用も出始め、今後の更なる小型化や高出力化も急速に進んでいくことと予測されます。


LEDヘッドライトへの交換はもう少し様子をみて、HIDと同等の明るさを手に入れてからでも十分間に合うというのが私の出した結論です。


それまでは、もう少しHIDのこの青白い炎を楽しみたいと思います。




では、一般的にもヘッドライトはLEDよりもHIDの方が取り付け難易度が高いと言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか?比較してみました。



「LEDヘッドライトの取り付け手順」



・バッテリーのマイナス端子の取り外し


車の電装関係を扱う際には必ず作業前にバッテリーのマイナス端子を取り外し、車に流れる電流を遮断しておきましょう。これを怠ると、うっかりショートさせてしまったり、作業ミスにより最悪の場合車を壊してしまうことになります。


(画像は今回使用した車両がマツダロードスターNB8Cだったため、トランク内での作業風景となりますが、ほとんどの車のバッテリーはエンジンルーム内に設置されています。)



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・取り付け前のセット内容と手順の確認


セット内容には取扱説明書も含まれていますが、ほとんどの場合たいした内容は書かれていません。それどころか汎用の説明書のため実際の商品とは記載内容が合わないものも多いです。これは、取り付けにあたっては、プロのショップに依頼することを念頭においているためしかたのないことです。


内容の薄い説明書は諦めて、同じ車種への取り付け例やDIYの様子をインターネットで検索してみましょう。あらかじめ複数読み込んで頭に中でイメージしておくと、作業がスムーズです。


画像でもご理解いただける通り、LEDは非常にシンプルにできています。本当に使用する部品はこれだけです。


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・純正ハロゲンライトの取り外し


ヘッドライトと一口に言っても、実際にはポジション・ロービーム・ハイビームに加えて場合によっては、一つのユニットにウィンカーやフォグランプなどまで付いています。作業の前にヘッドライトを光らせてみて、どの位置のライトがロービームなのか確認しておきましょう。


今回の例では、一つのユニットに3つのバルブが刺さっていました。


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下画像右端の茶色いカプラーのものがロービームです。


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時計回りにカプラーをねじることで取り外すことができます。 HB4のヘッドライトなら全て同様です。


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車体側のカプラー(茶色)からバルブを台座ごとを抜き取ります。この際、必ずカプラーを持って引き抜きます。カプラーの後ろのコードはエンジンルーム内の熱により劣化している可能性が高く、万が一配線部を持って引っ張れば断線する可能性が高いです。


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・LEDバルブの取り付け


形や長さこそ異なるものの、台座の車両固定部分については全く同じであることがわかると思います。


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純正ハロゲンバルブよりかなり長いため少し注意しながらヘッドライトユニットの穴に挿入します。



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台座の欠けている部分を車体側と合わせて奥まで挿入し、ねじることでしっかりと固定します。


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バルブと変換コネクタ部をつなぐ接続部分をつなげます。


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変換コネクタ部と車体側コネクタを繋ぎます。商品側のカプラーの汎用性はかなり高いですが、合わせてみると若干カプラーの中のピンの位置が違っていたため黒いカプラー側の雄ピンの配置を少しずらしました。


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これで片側の作業は完了です。極性の間違いがないか、カプラーが緩んでいないかなど一通り最終チェックをしてから、バッテリーのマイナス端子を戻して点灯テストをしてみましょう。問題なく点灯することが確認できたら、反対側も同様の手順で作業します。


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「HIDヘッドライトの取り付け手順」




・作業前の準備

LEDのときの同様で、まずはバッテリーのマイナス端子を外すことからはじめましょう。 その後、取り付け方法等をインターネットで調査しておきます。 製品の付属品等内容を確認します。


画像からもお分かりいただける通り、HIDのキット内容はLEDと比較すると圧倒的に部品点数が多く複雑です。


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fclという会社の特徴かと思われますが、取扱説明書に関して、この手のキットとしては突出して丁寧で親切です。せっかくですので、取扱説明書の配線図をよくみながら、配線をつなぎましょう。


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・HIDバルブの取り付け


LEDの時と同様に元のバルブをねじって取り外しておきます。 HIDを扱う際の大事な注意事項があります。それは、ガラス管部分は絶対に素手で触らないということです。ガラス管部分は高温になるため素手で触ることによって手の油分が付着してしまうと、部分的な温度上昇による焼けや破裂に繋がってしまうからです。


LEDに比べてガラス管は破損しやすいですので、細心の注意を払って穴に挿入し、台座をねじることで車体に固定します。


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・電源の取り付け


実例の車種はマツダのNB8C型ロードスターということで、バッテリーがトランクに設置されています。そのせいで、バッテリーから直接電源をとることができません。そこで、エンジンルームの中ではもっとも直接バッテリーに近いヒューズボックスのサービスボルトから電源をとることにしました。


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黒と黄色のリレーボックスの間にあるボルトを利用します。


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HIDキットに付属している電圧安定化リレーの電源端子をボルトに共締めします。この作業は左右どちらか片方だけで必要となります。電源に近い方のライトを選択します。


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電源が確保できたところで、次は対となるアースの取り付けです。車体に取り付けられている金属製のボルトならどれでもいいので、無理なく取り付けられる場所にあるものを選んで共締めします。


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電圧安定化リレー本体をエンジンルーム内のできるだけ熱や水分から遠ざけられる位置に固定します。キットに付属のボルトとワッシャー、ナットを利用して、ブレーキラインの固定用ステーに取り付けました。


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・バラストの固定と配線のキッティング


バラストもリレーと同様に高温多湿になる箇所と、さらにエンジン制御コンピュータの近くを避けて自動車外装用両面テープなどでしっかり固定します。その他の配線も振動で金属部品の角で擦れて被膜が破れたりすることがないようにしっかりと付属の結束バンドを使って固定します。車は振動の塊です、油断しているとあっという間に断線してしまいかねないので注意しましょう。


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スイッチングのためだけに車体側の茶色いカプラーとスイッチング入力線を接続します。カプラーオンでの取り付けが可能です。


全ての接続についてプラスマイナスがあっていることと、カプラーがしっかりはまっていることを確認します。確認できたら、バッテリーのマイナス端子を取り付けて、点灯テストをしてみましょう。無事に点灯したら同様に反対側も取り付けます。反対側には電源を取る作業はなくアースのみとなります。


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「LEDとHIDの取り付け安さ比較」


ここまでにご説明させていただいた両者の取り付け手順からもご理解いただけたと思いますが、圧倒的にLEDの方が簡単に取り付けることができました。


また、HIDについては想定していた手順の通りに取り付けることができ、オプションの電圧安定化リレーを購入していたおかげで、チラつきもなく取り付けることができましたが、車種や製品によってはさらに取り付けが困難だったりチラつきが抑えられなかったりすることも多々あります。


さらに、HIDバルブのガラス管は薄く割れやすい上に素手で触るのも厳禁です。この辺りの扱い憎さも難易度を上げる要因にもなっていると推測できます。


結論といたしましては、LEDなら初めての方でも十分取り付けは可能でしょう。HIDはある程度の車の電装機器に関する知識がある方以外は、専門の業者に依頼することをお勧めします。




それでは次に、フォグランプについてもハロゲン、LED、HIDを比較してみましょう。



「そもそもフォグランプとは」



光源の種類による比較をする前に、そもそものフォグランプの用途とは何なのかを改めて考察させていただきます。そうすることで、あるべき姿、用途にもっとも適合しているものを正しく評価することが可能になると考えます。


本来フォグライトとは、英名の通り“前部霧灯”と呼ばれ、霧が出た時に使用することを前提としています。ヘッドライトと機能的にどう違っているかといいますと、フォグランプは霧などの微小な水滴が空気中に無数に浮遊している場合に、それらに光が反射してしまわないように焦点を定めずに照らすことで、視界の確保を補助するという点です。


また、他にも霧のため視界が悪く対向車から自車が見えないことを想定し、自車位置をアピールするという用途もあります。その場合には、白ではなく黄色が役立ちます。本当は赤色が最も効果的なのですが、道路交通法上で赤色はブレーキランプやパトランプなどに用途が制限されているため、自動車の前面に使用することが禁止されています。そこで、次に視認性のよい黄色が使われるようになりました。


上記のような本来の用途はあるものの、霧に出くわす頻度は限りなく低いかと思います。そんな機会のないもののためだけに取っておくのももったいないので、日常でも街灯の少ない夜道や道路との境が分かりにくい道などでも活躍することもあるかと思います。そこで、今回は用途を霧だけに絞らずに比較させていただきたいと思います。



「使用機器」



各ライティングシステムの比較に入る前に今回使用した機器について紹介させていただきます。


・使用車両


マツダ ロードスターの第二世代目となるNB8C 平成12年式後期モデルNB2型を使用しています。前期のNB1型ではフォグランプがありませんでしたが、後期NB2型ではフォグランプが標準で装備されるようになりました。


・HID製品例

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・LED製品例

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「明るさ」



それでは、実際に3種類のフォグランプを使用してみての感想をお伝えさせていただきます。


ヘッドライトの場合以上にそれぞれの個性が際立っているため、一概にどれが明るいとは決めることができないのですが、ここでは単純に夜道を走る際に最も役立ったものという基準で決めさせていただきました。


下の画像でもお分かりいただけるかもしれませんが、やはりもっとも明るかったのはヘッドライトの場合と同様でHIDでした。二番目に明るかったのは僅差ながらもLEDでした。ハロゲンは、光量や拡散度合いは優れているものの、この時代のフォグランプの特徴から色が黄色過ぎる点で、少し不利だったかもしれません。


これらはあくまでも、本来の用途ではない夜道での補助灯としての明るさに限定した結果でしたが、本来の霧での使用に限定すれば結果はもっと異なっていたはずです。

それぞれのもつ特徴からの単純な明るさ比較以外についても後ほど紹介させていただきます。


・ハロゲン

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・HID

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・LED

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「単純な明るさ以外の比較」



・本来の用途“霧”への対応


実際に霧の発生している場所や時間を選んで比較することは叶わなかったため、あくまでも想定による机上評価となっています。


自車走行のための補助という観点では、やはりHIDの明るさが際立ちます。光の拡散、色温度、到達範囲のどれをとっても3つの中で最高と言えるでしょう。次に霧に有効なのがハロゲンです。ハロゲンが有効というよりもLEDの持つ特性があまりにも霧には不向きと言った方がわかりやすいかもしれません。


LEDの最大の特徴として指向性の強さがあるためです。指向性が強い=拡散させにくいことから、空気中に浮遊する水分に焦点があってしまい反射することにより光の到達範囲が限定されてしまうことが容易に想定できます。


また、他車からの認識し易さという点では、ハロゲンの一人勝ちです。他の二つはどちらも白色光のため霧の中では同化してしまいます。ハロゲンの中でも、もちろん白色のものもありますので、ある程度有色のものということが条件となります。



・立ち上がりの早さ


HIDは立ち上がりが遅いと言われることが多いですが、ことフォグランプとしての使用に関しては、補助灯なことから立ち上がりの遅さは全くデメリットにはなり得ません。


その他の項目はヘッドライトの場合と全く同様です。


・消費電力(優位性)

[小さい] LED >> HID > ハロゲン [大きい]


・耐久性

[高い]  LED >> HID > ハロゲン  [低い]


・価格(初期費用のみ)

[高い]  HID > LED > ハロゲン  [安い]


・ランニングコスト

[高い]  ハロゲン >> HID > LED  [安い]


・交換し易さ

[簡単]  ハロゲン > LED > HID  [難しい]



「外見のクールさ」



近年では、フォグランプは本来の霧への対応という用途ではほとんど用いられなくなり、ライティングによるアクセサリーとしての意味合いが強くなりつつあります。そのため、交換する場合の外見のカッコよさはヘッドライトの時以上に重要視される項目かと思われます。


見た目についても比べてみました。これについてはほぼ好みの問題かと思われますが、それぞれのもつ特徴としては、以下です。



・ハロゲン


本来の用途でもお話しした通りで、黄色いことがフォグランプの絶対条件でしたが、近年では黄色いフォグランプは減少の一途をたどっています。今回使用した車の場合はかなりの黄色さでしたが、それが逆にレトロさや往年のスポーツカーを思わせてカッコいいという声も車好きの間では多くきかれます。


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・HID

画像の通り少し青みがかった白色です。ヘッドライトも同時にHID化し、色が揃っているとバランスが取れていて非常に美しいです。


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・LED

昼白色のような白い光で、ハロゲンとは真逆の近未来的な印象を受けます。少々低年式な車でも、ヘッドライトとフォグランプをLEDに交換するだけで、年式が10年は若返ってみえてしまうほどです。


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「比較まとめ」



フォグランプという特定の用途を持っている補助灯について、3つの光源の比較検証結果をお伝えしまいたが、最後に私なりの考察をまとめさせていただきます。


ヘッドライトの場合は、やはり本来の用途である明るさを最優先するべきという結果でしたが、フォグランプとなると、本来の用途はすでに失われつつあり、なくても困ることはほぼないといっても過言ではありません。


最初から装備されていない車種やグレードも多いほどです。そこで、なくてもいいものなら思い切ってアクセサリーと割り切って選んでもよいのではないでしょうか。


好みに応じて、高年式な車にわざとあり得ない組み合わせである旧車にありがちな限りなく黄色いハロゲンを使ってみたり、低年式の車に近未来的なLEDの光を合わせてみるのもいいでしょう。


ヘッドライトやポジション灯、室内灯とのバランスにも気を付けながら、ぜひトータルコーディネートを楽しんでみてください。




最後にフォグランプに関する取り付け難易度について話します。



ヘッドライトと比べるとフォグランプは作業スペースも限られており、取り付け難易度は高い傾向にあります。



「LEDフォグランプの取り付け手順」





・バッテリーのマイナス端子の取り外し


お決まりの作業ではありますが、忘れないためにも念のため。車の電装関係を扱う際には必ず作業前にバッテリーのマイナス端子を取り外し、車に流れる電流を遮断しておきましょう。


配線のみの仮組みができたら、この端子を差込み点灯確認を行います。確認ができればまた取り外し、点灯しなければ原因を確認・修正して再度差し込み・・・・と、何度も接続切断を繰り返して行うことになります。少々面倒ですが、事故防止のためにも必ず実施するようにしてください。


<ワンポイント>

点灯を確認するためにもライトのスイッチを操作する頻度も高いので、作業前に運転席側の窓を開けておくと便利です。特にフォグランプの場合は、作業スペースの都合上ジャッキアップする場合もありますので、ドアを開け閉めするわけにいきません。そんなときは必ずジャッキアップ前に窓を開けておきましょう。


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・取り付け前のセット内容と手順の確認


今回の実例では、マツダロードスター(NB8C)を使用しているのですが、適合情報をインターネット上で調べた限りでは、タイプはH1でした。ところが、実車から取り外したバルブを見るとHB4に近かったようで、取り付け台座の型が合いませんでした。


工夫すればリカバリできる範囲だったためそのまま使用していますが、やはり事前に実物を確認することは大事ですね。


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・取り付け前準備:スペース確保


ヘッドライトのように上からカプラーをねじるだけと言うわけにはいきません。 車種によってもちろん異なる内容なのですが、大抵の場合はフォグランプにアプローチするためにはインナーフェンダーを取り外す必要があります。(ハンドルをどちらかに目いっぱい切った隙間で作業ができる場合はジャッキアップやホイールの取り外しは不要です。)


① フロントバンパー下部のインナーフェンダーを留めているボルトを取り外す。

② ホイールナットを緩める。

③ ジャッキアップする。

④ あらかじめ緩めておいたホイールナットを取り外し、ホイールを外す。

⑤ インナーフェンダーを留めているボルトとキャップを外し、インナーフェンダーを引き抜く。


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・純正ハロゲンバルブの取り外し


ランプバルブ自体は、脱落防止のピンさえ外せばヘッドライトのときと同様に台座をねじることで簡単に取り外すことができます。


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・LEDバルブの取り付け


取り外しとは逆の手順でLEDバルブを挿入し、脱落防止ピンで留めます。配線もカプラーオンで迷うことは何もありません。非常に便利です。

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念のためバッテリーのマイナス端子を戻して点灯テストをします。問題なく点灯したら、これまでとは逆の手順でインナーフェンダーやホイールを取り付けて完了です。反対側も同様の手順で作業します。


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「HIDフォグランプの取り付け手順」



・作業前の準備


LEDのときの同様で、まずはバッテリーのマイナス端子を外すことからはじめましょう。 その後、取り付け方法等をインターネットで調査しておきます。 製品の付属品等内容を確認します。


電圧安定化リレーがない分少ないですが、HIDのキット内容はLEDと比較すると圧倒的に部品点数が多く複雑です。


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丁寧にパターン分けされている取扱説明書を確認し、まずはバッテリーへの直接接続による点灯テストをしましょう。LEDと比べてもHIDは機器も複雑でバルブの耐衝撃性も低いです。届いた製品に初期不良やバルブ破損がないか取り付け前に確認します。



・HIDバルブの取り付け

LEDの時と同様にホイールとインナーフェンダーを取り外しておきます。 また、HIDはバルブの耐衝撃性が低く無理な体制で作業することによる破損の可能性も考慮して、ランプユニットごとバンパーから取り外しておきます。フォグランプはバンパーに比較的簡易に止まっていますので、思い切ってランプ本体ごと取り外してしまうことをお薦めします。


(お約束ですが、HIDのバルブには絶対に素手で触らないようにしてください。点灯時に油膜で焼けて破損してしまいます。)


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・電源の取り付け

HID全ての特徴というわけではないのですが、今回は電源についてカプラーオンというわけにはいきませんでした。そもそもHID側にはカプラーが存在せず、端子形状も全く異なっているため、取り付けには工夫が必要です。


元のハロゲンバルブに付属していた配線を切断し、カプラー部分をHIDの配線と接続することで流用することにしました。いつでも元に戻せるように接続にはY型接続端子を使用します。


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接続後バッテリー端子を元に戻し、無事にフォグランプが点灯することを確認します。



・バラストの固定と配線のキッティング

無事にフォグランプの点灯が確認できたところで、HIDの面倒な側面でもあるバラストの固定をします。本来ならステーによる固定が望ましいのですが、バンパー内部にはステーを友締めできそうなボルトが見当たらなかったため、自動車外装用両面テープでしっかりと固定しました。


バンパー内部は路面からの跳ね上げで相当汚れているため、貼り付け前に清掃と脱脂をしておくことをお忘れなく。


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ここまで終われば、後はこれまでと逆の手順でインナーフェンダーとホイールを取り付けます。反対側も同様に取り付けて完了です。


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「LEDとHIDの取り付け安さ比較」



ヘッドライトのとき以上にHIDとLEDの取り付け難易度の差を感じました。特にフォグランプ取り付け時における最大の特徴としては、作業スペースの確保と電源からの距離の遠さがあります。作業スペースの問題では、HIDバルブの割れやすさや汚してはいけないという点での扱いに非常に神経を使います。


配線接続や電源確保でも、LEDのようにカプラーオンを想定していないHIDでは、汎用的な端子となっていることがほとんどです。それらの端子を変更し車両側に接続するためにはいくつかの方法があり、その中から最適な方法を選定し工作するスキルが求められます。


やってしまえばそれほど難しいことではないのですが、電子工作についての少しの経験値は必要かもしれません。


結論といたしましては、フォグランプについてはヘッドライト以上に難易度は高く、失敗による車両側の破損やジャッキアップによる事故などのリスクとプロに依頼した場合の金額を考慮すると専門の業者に依頼することをお勧めします。もちろん、ある程度の知識や整備経験がある場合にはチャレンジしてみるのもいいと思います。



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