LEDヘッドライト厳選コラム

LEDヘッドライトとHID 明るさと色の比較

投稿日:2016.08.01 HIDと比較

今なお標準仕様のヘッドライトに多く使われているハロゲンバルブ。
このハロゲンからLEDやHIDのライトへ交換する大きな目的のひとつは、より“明るい”ヘッドライトを実現するためでしょう。

ヘッドライトが明るいと、夜間の運転で遠くのモノや人を早く発見できます。 これは、夜間走行の安全性に大きく役立ちますし、目の疲れも軽減してくれます。

また、ライトをLEDやHIDに交換することで、ライトの“色”をシャープに見せることもできます。 つまり、ライトの交換は、クルマのドレスアップにも大きく寄与するものなのです。

多くの場合、LEDやHIDのライトはハロゲンライトよりも明るく、光の色も白っぽくなります。 しかし、発光の仕組みが異なるLEDとHIDでは、明るさや色に違いがあります。 それぞれの違いと性格を知って、目的によりマッチするモノを選ぶことが重要です。

LEDが急追するも、明るさではHIDが1歩リード

ハロゲンのヘッドライトより明るいことは誰もが知るLEDとHIDのヘッドライト。
では、LEDとHIDではどっちが明るい?

結論を先に示せば、現時点では一般的に“LEDよりもHIDの方が明るい”という結果になります。

実際に取付けて比較してみました。

ヘッドライトの明るさは、「ルーメン(lm)」という単位で表示されます。
明るさの単位にはいろいろなものがありますが、ルーメンは、光源から四方八方の全方向に発せられる光の総量を表します。つまり、光源そのものの明るさを示すのが、ルーメンとなります。

HID、LEDともに、光源の明るさは、製品によって異なります。具体的な数値を上げれば、HIDで3500lm、LEDで3000lmくらいが現在の最高値のようです。

ただし、この値は光源そのものの明るさですから、実際に車両に搭載した場合のライトの明るさとは若干異なる場合も多々あります。

たとえば、『LEDとHIDの明るさ比較! 実際に検証してみた結果』
というサイトには、興味深い内容が紹介されています。
このサイトでは、HIDヘッドライト(3200lm)とLEDヘッドライト(2100lm)を実際に車両に取り付けて、その明るさを実験しています。

引用 DIYラボ
タイトル:LEDとHIDの明るさ比較! 実際に検証してみた結果
http://www.diylabo.jp/column/column-33.html

LEDライト 2100lm

この実験では、バルブ本体の明るさでは1.5倍を超える性能差がある光源でも、実際に車両に取り付けると、HIDライトとLEDライトには数値ほどの差を感じないことを示しています。

この理由としては、発光部分が大きめなHIDに対して、コンパクトなLEDの構造の違いが考えられます。
ハロゲンランプ用に設計されたライトモジュールでは、反射板やレンズカットなどの仕様がHIDのサイズの大きな発光部分に最適化されていません。このため、光源としては明るいHIDバルブの性能をライトの光軸として生かし切れません。具体的には、ハロゲンバルブから交換すると意図しない場所に光が散らばる傾向があるのがHIDといえます。

引用 DIYラボ
タイトル:LEDとHIDの明るさ比較! 実際に検証してみた結果
http://www.diylabo.jp/column/column-33.html

HIDライト 3200lm

これに対して、光源がコンパクトなLEDでは、ハロゲン用のライトモジュールでも反射板やレンズの特性を活かしやすく、効率的な投光が行えます。このため、光源そのものの明るさではHIDに及ばないものの、実際の運用時には数値ほどの明るさの差は感じないと考えられます。

HID向けに設計されたライトシステムであれば、当然ながらHID光源の能力を最大限に発揮する反射板やレンズカットが施されます。しかし、ハロゲンバルブ用に設計されたライトシステムにHIDバルブを入れると、多少の不具合が出る可能性が潜んでいるということです。

ちなみに、省エネ性能に優れるLEDライトは、光源の開発スピード面ではHIDを上回っている感があります。
このため、一部のHIDを上回る性能を発揮する製品もさほど遠くない将来に発表されることが期待されています。

発光色の違いは、個性の違い。目的で選ぼう

ハロゲンランプをLEDやHIDに交換する、もうひとつの目的がライトの色に関するものです。

ヘッドライトの色は、夜間のクルマのイメージを大きく左右します。ハロゲンランプ特有のやや黄色みを帯びた色もノスタルジックではありますが、それよりも白い光が出せるLEDやHIDのライトは、車両全体をシャープな印象に演出することができます。

この他、フォグランプやデイライトと色味をマッチさせるために、ヘッドライトの色を変更したいとの要望も多いようです。

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ヘッドライトの色の違いは、「色温度」という尺度で表されます。単位としては「ケルビン(K)」を用います。
色温度は、表そうとする光の色を、物質を熱したときにその物質から発せられる光の色と対応させたものです。
色温度の値は、低いほど赤に近づき、高いほど青に近づきます。

  • 4300K。やや黄色い。
  • 6000K。白色。
  • 6850K。やや青い。

引用 DIYラボ
タイトル:LEDとHIDの明るさ比較! 実際に検証してみた結果
http://www.diylabo.jp/column/column-33.html

 

ハロゲンランプの場合、ライトの発光色を白、あるいは青寄りにするには、バルブの周りに青色のフィルターを配置します。このため、色温度の高い(白や青系の光を出す)ハロゲンランプは、光量が抑えられる傾向があります。

一般的なハロゲンランプ同様に、LEDやHIDのバルブでも様々な色温度の製品が用意されています。
ハロゲンランプに比べると、強力な白い光が出せるのがLEDやHIDの特徴となっています。

これは、LEDやHIDが青色のフィルタを用いず、光源そのもので色温度の高い光を生み出せるからに他なりません。

ちなみに、色温度(K)と明るさ(Lm)の関係は、色温度が高いほど明るさが下がる傾向があります。

色温度が高くなると、明るさ(lm)が下がる。安全な走行のためには、色温度が高すぎないバルブを選ぶことが重要。

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タイトル:失敗しないライトの色選び~ケルビン数について~
http://www.fcl-hid.com/html/page159.html

これに加え人間の目も、バルブの形式によらず色温度が高いと暗く感じる傾向があります。
色温度が高い(つまり青い光)のバルブはクールな印象を与えますが、実際の運転では前方が見辛くすることがあるので注意が必要です。

現在のところ車検でバルブの色温度を確認されることはないようですが、安全のためには3000~6500K程度の色温度の製品を選んでおくのが良さそうです。


実際に取付けて比較してみました。

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