
GARAX
ギャラクス
有名ブランドGARAXからもLEDヘッドライトが販売されています。 今回プロジェクタータイプに取付けをしたところ、カットラインは薄く出ていましたが、 照射範囲が異常に狭かった。あくまでも主観ではありますが、街灯の少ない道路の 運転時に横からの飛び出しに気付きにくいなど、実用性に疑問を感じました。
整備士のオヤジがおすすめするポイント
- 有名企業なので安心のアフターサポート
総合評価
- 明るさ★★
- 照射範囲が狭いので、暗く感じた
- 配光★★
- カットラインも薄く、照射範囲も狭いので実用性には疑問
- 取付け易さ★★
- 比較的に取付け易い。ただ、台座の精度が低いのか しっかり固定ができず、外れやすい状態になっていた。
- 耐久性★
- コスパは総合して低いと思う。
- アフターサービス★★★★
- 相談窓口に女性を配置しており好感が持てました。個人的にはGOOD(笑)
実践レビュー
デザイン・パッケージ
ライト関係の製品で有名なGARAXの商品を取付けました。
パッケージに関しては、これぞGARAXと思うデザインで、自分の車もこのようにカッコ良くなるのかと期待が膨らみますね。
早速開けてみたところ、中は意外に簡素で、バルブは固定されていましたがコントローラー部分は配達時の振動で動かなかったのか?と心配になりました。
ただ、ライト関係は点灯してなんぼ!ですので、早速取付けて見ました。商品の使用感はこちらに記載しています。
明るさと色合いと配光
GARAXは明るさを語る以前の問題で、真正面の遠方視界だけはかなり明るいのですが、
照射範囲が極端に狭いことと、光のレールのような線が浮き出てしまっている点が許容できません。
街灯の少ない道路を思い浮かべてください、自転車やランナーが路地から急に飛び出してきたときに真っ暗なエリアから
強い光のエリアに急に現れることになり非常に危険です。
縦と斜めに走る光の筋も路面との並行感覚を失わせたり、アンジュレーションを見えにくくする場合があり危険です。
次にこれらの配光となった理由をチップの配置から考察してみます。
オーソドックスにチップを表裏二面に配置するスフィアライトとYOURSに対して、GARAXだけがV字型に配置しています。
一見GARAXが最もこだわりのある特別な配置となっているように思われますが、明らかにこの特殊な配置が上記の光の筋を生み出していると思われます。
【比較に用いたプロジェクタータイプのユニットとは】
下の図は、プロジェクター式ヘッドライトの断面を表しています。断面が楕円になっているため焦点が2つになります。この2つの焦点の一方にライトバルブを配置し、
もう一方に集光用のレンズを配置することによって、余計な箇所に光が漏れる量を少なくして効率よく配光しています。
この集光の過程でその他メーカーは、左右に分かれたチップから光が重なることなく均一に集められます。それに対して同じく比較したGARAX(ギャラックス)は、
V字型の底の部分では左右のチップが照射した光が重なってしまうことにより、強い光の筋となってしまいます。
チップの個数も光の強さに関係しているようです。GARAXは1列に2つ。
個数が増えれば光が強くなる反面、価格も高価になるという関係性がわかります。
取付け・耐久性
① 純正ハロゲンやHIDのスイッチと電源を供給しているカプラーを抜きます。
② バルブを反時計回りに回しヘッドライトユニットから引き抜きます。
③ 使用するLEDバルブをヘッドライトユニットに取り付けます。今回の使用車両がHB4タイプだったため、3点の突起をヘッドライト側の凹みにパズルのように当てはめて時計回りにねじるだけです。
④ LED本体とコントローラをカプラーオンで接続します。
⑤ スイッチと電源を供給しているカプラーにLEDのカプラーを取り付けます。
GARAXは、精度的にも少々難点がありバルブをヘッドライトユニットに挿入して時計回りに回しても15度程度しか回らず台座のかかりが浅く外れてしまいやすい状況でした。
製品の構造から考察した耐久性に関しては、GARAXと同じ時に比較したスフィアライトの間にほとんど差はありません。
アフターサービス
メーカーの対応について、注文から納期までを問い合わせることで比較検証してみました。
その結果、これまであまり見せ場のなかったGARAXでしたが、唯一相談窓口に女性を配置しており好感が持てました。
メーカー保証の期間については、明らかに価格と比例していると思われます。少々高くても保証が手厚いものを選び長く使うのか、
それとも壊れても最新を買いなおせばよいと割り切って安価なものを買うのか、どちらを選択した場合でも間違いではないと思います。