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車の傷消しを自分でする!補修DIY方法
投稿日:2017.04.21 車の修理・補修方法

車に傷がついてしまった。。。 業者に頼むと高くつくし、DIYだとやり方が分からない。 そんな方に、かんたんな傷なら自分で直せる方法をお伝えします。
目次
車の傷直し(初心者でも実は簡単!車の傷を消すテクニック)DIY

参照元:ぱくたそ
車に乗っていれば誰でも「あ!やっちゃった・・・。」という瞬間はあるものですし、できれば見た目が悪い傷は早く直したいと思いますよね。
「業者にお願いすると高そう」「板金修理は時間がかかるんじゃないの?」などと思っている方も少なくないでしょう。
確かに傷の種類や程度によって、修理には費用と時間がかかりますが、業者にお願いせず、自分で直すことで、費用や時間をグッと抑えることができるのです。
この記事では、自分で直すことができる傷とできない傷の見分け方や、DIYレベルの違いを解説し、誰でもできる簡単な修復方法などをご紹介していきます。
自分で直せる傷と直せない傷とは
今では、特別な機材や設備が無くとも、DIYで補修できる商品がいくつも販売されていますので、大きな事故で激しく凹んだり、骨格が歪んだりしていなければ、ほぼDIYで直すことができます。
しかし、普段お仕事をしている方が、本気でやろうと思うと1か月以上の時間を要することもあります。
そのレベルの補修をDIYで行うには少々ハードルが高く、余計に目立ってしまう場合や、余計に酷くしてしまうことも考えられますので、傷がついている箇所がほぼ凹んでいないレベルまでが、DIYで補修できる初級レベルと理解しておきましょう。
・直せない傷の場合、どこのお店に行けばいいの?
明らかにボコッと凹んでいる、バンパーが削れているまたは欠けてしまっている場合や、どうせ直すなら補修痕が分からないように綺麗に直したい場合は、やはりプロにお願いするしかありません。
まず、傷やへこみの修理で真っ先に候補になるのは、板金工場です。 板金工場は小さな傷やへこみはもちろん、車の骨格と言われるフレームが歪んでしまっているような場合でも、元どおりに修理することができる、傷や凹み修理のエキスパートです。
直接近所の板金工場にお願いすることももちろんできますし、ディーラーや整備工場などが窓口となり、お願いすることもできます。
しかし、ネックになるのは料金と時間で、完璧を求めれば求めるほど高額になってしまいますし、時間は数日以上預ける必要があります。
そして最近流行っているのが、簡易板金と呼ばれる修理方法です。 これは、速乾性のパテや塗料を使い、修復範囲を狭めて限定することで料金を安く、時間も1日程度で終わらせることができます。
今では、ガソリンスタンド、カー用品店、ディーラーなどさまざまな場所でお願いすることができ、料金も、決められた範囲で一律料金のため、非常に明瞭で、且つ作業時間も予測しやすいなどのメリットがあります。
傷の種類
それでは、実際の修理方法をご紹介する前に、傷の種類について一度整理しておきましょう。
・すり傷、浅いスジ(DIYレベル初級)

参照元:プレミアムグロス
水をかけると見えなくなるような線状の傷や擦り傷は、一番上の表面に塗られている「クリアー塗装」に傷が入っている状態で、傷の程度としては最も軽く、誰でも簡単に修復することができます。
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・深い傷(DIYレベル初級)

参照元:イエローハット
傷の部分を手でなぞりハッキリわかる、もしくは、爪が引っかかる場合は少々深く掘れてしまっている状態ですが、この状態でもまだ傷の程度としては軽く、比較的簡単に修復することができます。
・下地が見えている状態(DIYレベル初級)

参照元:パプパプの部屋
塗装の下にある鉄板や、プラスチックなどの素材が見えている場合は、かなり深く傷が入っていることになり、その部分の塗装は剥げて無くなっているため、色を塗らねばならず、修復には少々コツが必要になります。
・凹み、えぐれ(DIYレベル中級)

参照元:みんカラ
傷と共に明らかな凹みやえぐれがある場合は、下地が見えている状態よりもさらにコツと、根気が必要になります
・錆(DIYレベル中級)

参照元:藤本板金
塗装が剥げてしまい、下地の鉄板などが露出していると、その部分はすぐに錆びてきてしまいます。表面にうっすら錆が乗っているような状態であれば、それほど手間をかけず修復できますが、ボロボロと崩れるような錆の場合は、少々修復に手間がかかります。
・やっかいな傷と対処しやすい傷

参照元:おかけんのGOLF日記
凹みや錆を伴う傷は当然対処がし辛く厄介な傷と言えますが、傷がつく場所によっても対処し辛い場所があります。
例えば、ドアやボンネットなどのパネルの端にできた傷は、磨きやパテなどの修復がし辛い場所と言えます。その点、作業スペースが大きくとれる平面や、比較的曲がりの少ない箇所は対処しやすい傷と言えるでしょう。
いよいよここから、傷の種類ごとにいくつか修復方法をご紹介していきましょう。自分で傷を!DIY術
いよいよここから、傷の種類ごとにいくつか修復方法をご紹介していきましょう。
・バンパーのすり傷、浅いスジ
擦ってしまったバンパーなどのごく浅い、塗装が剥げていない傷の修復方法です。
所要時間:30分
意するもの:コンパウンド細目、コンパウンド極細、コンパウンド液体、コンパウンド用スポンジ、
仕上げ用ワックス
Step1.水洗い
砂や起こりが残ったまま磨いてしまうと、さらに傷を悪化させる可能性があるため、表面の汚れや砂、ホコリなどを洗い流します。
Step2.コンパウンド細目で磨く
参考動画:ソフト99公式ホームページ

参照元:ソフト99公式ホームページ
まずは、最も目の粗い細目のコンパウンドを使用し、傷付いた面を整えていきます。
スポンジに小指の先程度コンパウンドを出し、スポンジが少しつぶれるくらいの力加減で、直線方向に動かしながら磨きます
※この時円を描くように動かしてしまうと余分に傷がついてしまいます。
次の工程に移るときは、その前に出た磨きカスなどは綺麗にふき取っておくことも忘れずに。
Step3.コンパウンドを細かくしていき仕上げていく

参照元:ソフト99公式ホームページ
傷がほとんど見えなくなったら、コンパウンド極細からコンパウンド液体という順にコンパウンドを細かくしていきます。
細かなコンパウンドに移るときは、新しいスポンジを使用するか、必ずスポンジは一回一回水洗いをし、粗い目のコンパウンドがスポンジに残らないようにしましょう。

参照元:ソフト99公式ホームページ
最後にワックスなどで艶を出せば完成です。
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ソフト99コンパウンド細、ソフト99目コンパウンド極細、ソフト99液体コンパウンド、ソフト99コンパウンド専用スポンジ
・バンパーのすり傷
えぐれてはいないが、塗装が剥げてしまったような傷の修復方法です。
所要時間:1時間
用意するもの:タッチアップペン、エアータッチスプレー、シリコンオフ、クリアーペイント、 ぼかし剤、耐水ペーパー、マスキングテープ
Step1.水洗い
砂や起こりが残ったまま磨いてしまうと、さらに傷を悪化させる可能性があるため、最初に表面の汚れや砂、ホコリなどを洗い流します。
Step2.耐水サンドペーパーで研磨

参照元:イエローハット公式ホームページ
傷口がささくれ立っている場合は耐水ペーパーを使い傷口を均します。
この際、傷口の周りをマスキングテープなどで保護しながら研磨を行うと安心です。
※この作業は必要に応じて行ってください。
Step3.脱脂

参照元:ソフト99公式ホームページ
シリコンオフを使用し脱脂を行います。。
油分が残っていると耐久性などが落ちてしまいます。
Step4.ペイント
参考動画:ソフト99公式動画

参照元:ソフト99公式ホームページ
タッチアップペンンをよく振ったあと、エアータッチに装着しペイントしていきます。
この時傷との距離は、10cm程度離し、傷と並行に動かしながらスプレーします。
※綺麗に仕上げるポイントは焦らないことです。例えば右から左に動かす動作で1プッシュ、左から右に動かす際に1プッシュのように丁寧に行います。
Step5.重ね塗り

参照元:ソフト99公式ホームページ
塗りムラを無くし、塗装面を厚くしていくために重ね塗りを行います。
2~3往復薄くペイントしたらひと呼吸の間を開け、少し乾燥させ、再度スプレーします。
一度に厚く塗ってしまうと液垂れなどが起きてしまいますので、少しずつ隠していくようにしましょう。
Step6.クリアー塗装(メタリックやパール塗装の場合)
参考動画:ソフト99公式ホームページ

参照元:ソフト99公式ホームページ
メタリックやパール系の塗装には、ソリッド系(黒や白)と違い、カラー塗装の上にクリアーを乗せる必要があります。
カラー塗装を5~10分程度乾燥させたあと、エアータッチ専用のクリアーペイントに付け替え、カラー塗装よりもやや広め(5cm程度)にスプレーします。この工程も数回繰り返し、艶が出るまで焦らず行いましょう。
Step7.ぼかし剤
参考動画:ソフト99公式ホームページ

参照元:ソフト99公式ホームページ
もともとのボディは紫外線などの影響で色あせしてしまっているため、新たに塗装した色との境目をぼかすためにぼかし剤を使用します。
カラー塗装、またはクリアーが乾燥する前に、エアータッチ専用のぼかし剤を使用し、ザラついている部分にスプレーしていきます。
※カラー塗装やクリアーが乾いてしまうとぼかし剤の効果が得られにくいため、2分以内を目安にぼかし剤をスプレーしましょう。
・オススメ商品
タッチアップペン、エアータッチ、シリコンオフチビ缶、エアータッチ専用こだわりセットクリアー、アータッチ専用こだわりセットボカシ剤
・ボディにできた深い傷や下地が見えているような線状の傷
参考動画:ソフト99公式動画
手で触れて少し掘れてしまっている傷や塗装が剥げ、下地が見えてしまっている場合の補修方法です。
所要時間:1時間(乾燥期間1週間)
用意するもの:タッチアップペン、耐水サンドペーパー、シリコンオフ、マスキングテープ、コンパウンド細目、コンパウンド極細、コンパウンド液体、コンパウンド用スポンジ、仕上げ用ワックス
Step1.水洗い
砂や起こりが残ったまま磨いてしまうと、さらに傷を悪化させる可能性があるため、最初に表面の汚れや砂、ホコリなどを洗い流します。
Step2.コンパウンド細目で磨き

下準備としてまずはコンパウンドを使用して、消せる傷は決しておき、傷の表面を均しておきます。
Step3.サンドペーパーで傷を整える

※傷に錆や汚れが残っていると、ペイントの付が悪くなるため念入りに行いましょう。
Step4.脱脂

シリコンオフスプレーを使い脱脂を行います。
Step5.マスキング、ペイント

余計なペイントを防ぎ、作業効率をあげるため、傷に沿うようなイメージでマスキングテープを貼り、タッチアップペンでペイントしていきます。
このとき、塗るというイメージよりも、傷を埋めていくようにします。ペイントは乾燥すると痩せていく性質があるため、あまり薄く塗るのではなく、もともとの塗装面よりも盛り上がる程度まで重ね塗りします
Step6.乾燥
ペイントが完全に乾くまでには約1週間かかります。 ここであせってしまうと、仕上がりや、持ちに差が出ますので、しっかり乾燥させましょう。
Step7.磨き

完全に乾燥したら、塗装面より盛り上がっているペイントを研磨し、塗装面とのだん差を無くしていきましょう。
マスキングテープを傷に沿って3~5枚重ね貼りし、耐水サンドペーパーの1000番を使い、水を付けながら研磨していきます。
重ね張りしたマスキングテープを1枚ずつ剥がし、再び研磨という作業を繰り返し、最後の一枚になるまで丁寧に研磨しましょう。
Step8.コンパウンド細目で磨き

サンドペーパーでマスキングテープの高さまで研磨できたら、マスキングテープを剥がし、コンパウンド細目で専用スポンジを使い平らになるまで磨いていきましょう。
このとき、円状に磨くと余計に磨き傷を広げてしまう恐れがあるため、スポンジは直線にまっすぐ動かします。
Step9.仕上げ

さらに、既存の塗装面との境目をわかり辛くするため、さらに細かいコンパウンドを使用して研磨していきます。
細目のコンパウンドで平らになったら、スポンジを変え極細コンパウンドで磨き、これ以上見た目の変化がないと感じたら、最後にまたスポンジを変えて液体コンパウンドで磨きます。
※細かなコンパウンドに移るときは、新しいスポンジを使用するか、必ずスポンジは一回一回水洗いをし、粗い目のコンパウンドがスポンジに残らないようにしましょう。

最後にワックスなどで磨いて完成です。
・オススメ商品
タッチアップペン、耐水サンドペーパーセット、シリコンオフチビ缶、マスキングテープ、ソフト99コンパウンド細、ソフト99目コンパウンド極細、ソフト99液体コンパウンド、ソフト99コンパウンド専用スポンジ
・カラーナンバーの調べ方

タッチアップペンやカラースプレイを購入する際は、ご自分の車のカラーナンバーを調べる必要があります。カラーナンバーは、エンジンルームなどにあるコーションプレートなどに、「color」「カラーコード」などという名称で書いてあります。
同じような色に見えても、このカラーナンバーが違うと満足な仕上がりになることはありませんので、しっかり調べておきましょう。どうしてもどれが自分の車のカラーナンバーなのかわからない場合は、ディーラーなどの整備工場や、カー用品店などで聞けば教えてもらえます。
・査定を下げないための目立たせなくするには、どのレベルまで実施するのか。
この記事でご紹介している補修方法をきちんと丁寧に行えば、一般の方が近くで見ても補修痕が分からないほど綺麗に仕上げることができるでしょう。
もちろん査定を行う査定士のレベルにもよりますが、査定する側もプロですので、例えプロの板金工場が行ったような修理でさえも見抜ける目を持っています。
そのため、下取りや買取り査定に影響させないレベルとなると、DIYで行う補修ではかなり難しいと理解しておく必要があります。しかし、補修したことが査定士にわかってしまっても、その仕上がり具合によっては大きくマイナスされることは防ぐことができます。
・失敗した時の対処方法
液垂れや塗装ムラなどの失敗をしてしまった場合の対処ですが、作業中に気が付き、ペイントがまだ完全に乾燥する前であれば、やり直し専用のスプレー剤などで一度すべての塗装を落とし、最初からやり直すことができます。
万が一乾燥しきってしまった場合が、垂れている部分とムラになっている部分をサンドペーパーなどで削り落とし、再塗装をする必要があります。
傷やへこみの修理代金の相場は
やっぱり自分で修理する勇気が出ない、または時間がない方は、プロに修理を依頼することになると思いますが、大体どの程度の修理代金がかかるのかご紹介しましょう。
・簡易板金:1日~3日
料金はもともと決められた範囲(約20cm四方)を1単位とし、1単位の単価は12,000円程度が多いようです。
大きさにより1単位、2単位といった具合に料金が加算されていき、凹みを伴う場合は更に1単位加算されるのが一般的です。
・板金修理 時間:1週間~1か月
近年、板金工場でも上記の簡易板金を取り入れている工場が増えてきましたが、凹みや傷が広範囲にわたる場合や、大きく変形している場合には簡易板金では対処ができず、本格的な板金作業が必要になります。
修理方法は、鉄板を叩いて修正する板金や、ボンネットやドアなどのパネルごと交換する場合などさまざまですが、料金は10万円以上は覚悟しておきましょう。
傷をつけてしまいそうな箇所 ベスト5
私が整備工場に勤務していた時代に、傷の修理で相談に来られる方の傾向で、特に多い修復箇所を、傷をつけてしまいそうな箇所ベスト5として発表してみたいと思います。
第1位 前後バンパーの角

やはりちょっとした気の緩みは、目測を誤ってしまったことで、ガリッとやってしまうことは、どんな方にでもあることだと思います。
第2位 ドアやサイドパネル

この傷の特徴として、オーナー本人はいつ傷がついたのかわからないことが多いということです。 スーパーなどの駐車場に停めていると、衣服やバックの金具、ショッピングカートなどを無意識に当ててしまし、人様の車を傷つけてしまっていることが多いようです。
第3位 前バンパーの下部

これは、段差の大きな宴席や、駐車場などの高さのある車止めなどにぶつけてしまったり、吸ってしまったりすることが多いのです。
第4位 ドアノブ周り

人がドアを開ける際、ほんの少し爪が触れてしまうことがあり、その場ではほとんど気が付かないのですが、その極浅い傷に汚れが溜まることによって、目立つようになってしまいます。 傷の程度はかなり軽いため、丁寧に洗車するだけでも見えなくなることはあります。
第5位 ドアの端

ドアを開けた際、隣の塀にドアが当たってしまった、見えない歩道の縁石に擦ってしまったなど、どうしても人が乗り降りするときに開閉するドアは傷付きやすいものです。 ドアパネルの端は修正がしにくい場所でもあるため、できる限り注意したい場所でもあります。
傷が付かないようにするには?
外を走る以上、残念ながら車の傷を完全に防ぐ手立てはありません。
しかし、無理な運転はしない、狭い場所に駐車しないなどといったことを少し気を付けるだけでも、愛車を無駄な傷から守ることはできます。また、ボディーコーティングなどをこまめに行うことで、ドアノブ周りに多い爪のひっかき傷などを防ぐ、または、すぐに消せるようにすることはできます。
軽い傷をほったらかしにするとどうなるのか。
どんなに小さな傷でも、そこに汚れが溜まり、その溜まった汚れが、水垢などの元になります。
また、見た目ではほとんどわからないような小さな塗装の剥がれでも、その部分から錆が進行してしまうことがあります。しかも、その錆は塗装面の内側に広がっていくため、気が付いたときには手遅れになってしまうこともあります。
そうならないためにも、浅い傷や少し塗装が剥げてしまったような傷であれば、早めに対処することが大切なのです。
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